A：昔は胃カメラは口から入れるのが普通でしたので、鼻から入れるなんてとんでもないと思われるかもしれません。

しかし鼻から5センチも入れば、そこは“のど”です。口をあけると見える、扁桃腺のところです。ここで鼻からのルートと口からのルートは合流します。“のど”から先は同じルートとなって、食道から胃に向かいます。前回書きましたが、検査が苦しいのはカメラがのど（舌の奥）に当たってオエッとなるからです。鼻からのルートはこの場所ではまっすぐになっており、舌の奥に当たりにくいのでこの反射も起こりにくいのです。

当院で使う胃カメラは、鼻からでも通る細さです。鼻からのルートは、ほんの数センチで口からのルートと合流するので、そんなに怖いことはありません。当院には専門の内視鏡技師の資格を持つ看護師さんも2人おりますので、いろいろな不安を安心に変えてくれると思います。一度鼻からの胃カメラを受けてみませんか?